GCC’s blog - スマブラDX情報誌 -(引っ越し中)

スマブラDXのテクニック動画翻訳および記事翻訳をやっています。競技としてのスマブラDXの大会オフレポや選手を追ったeSports記事の執筆、Web新聞『ほぼ月2刊スマデラ新聞』の発行のブログ。

『スマブラDX』のお祭り大会CrazyHand2018シングルス【インタビュー付き】(2/2)

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GWに開催された『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下『スマブラDX』と略記)のお祭り大会CrazyHand2018。その結果と大会の模様をお届けする今回。大会主催者であり参加選手でもあるKounotori選手と、アマチュアブラケット優勝ねぐ選手のインタビュー付きです。

 

前回とは少し趣を変えて、エンジョイ勢や『スマブラDX』を始めて間もないプレイヤーにうれしいフリープレイや参加者のオフレポ紹介も行っています。CrazyHand2018シングルス後編、はじまります。

 

 

 

  

大会情報

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競技としての『スマブラDX』の大会CrazyHand2018は、年に1度開催される大規模なお祭り大会の1つです。1対1形式のシングルス、2対2形式のダブルス、団体戦形式のクルーバトルと多数の種目を採用し、2日間に渡って大会が行われました。 

 

CrazyHand自体については「『スマブラDX』の大規模大会CrazyHand紹介(大阪)」をご覧ください。 

 

主催者インタビュー

主催者Kounotori(@Kounotori_ssbm)さんに、アマチュアブラケット*を設ける理由について伺っています。CrazyHand全体については前回掲載のインタビューをご覧ください。 

 

*アマチュアブラケット: 「アマチュアトーナメント」や「Bクラストーナメント」と呼ばれることも。予選の順位が低かった選手たちで争われる。

 

アマチュアブラケットを設けている理由を教えてください。

 

実力の近い者同士でのトーナメント形式の試合は、モチベーションの上で重要だと思っているからです。トーナメント表は、最初の試合は予選の順位が高かった選手と低かった選手同士が当たるように組むものです。

 

 

 

なるほど。

 

それ自体は予選で高い順位を取る意味になるので悪いわけではないのですが、全員が同じブラケットにいるようにし、予選はその初期配置の決定のためだけが目的の大会では、大会に出場しているトップレベルの選手とまだ初めて間もない選手という組み合わせが初回で発生してしまっていました。

 

 

 

 

 

ふむふむ。

 

これだと下位の選手はほぼ必ず1回戦で負けて敗者側に行くことになってしまいますし、あまりに実力差があるとモチベーションにも良くないことが多いです。また、上位勢としても、全員が同じトーナメントなら「予選で遊んで比較的下位になっても本戦から本気出せば勝ち上がれる」となり、予選の重みがないと感じていました。

 

 

 

 

 

 

ちょっとわかるかも…。

 

また、上位勢としても、全員が同じトーナメントなら「予選で遊んで比較的下位になっても本戦から本気出せば勝ち上がれる」となり、予選の重みがないと感じていました。

 

 

 

全員にデメリットがありうるということですか。

 

決勝トーナメントとアマチュアブラケットを分けることで、予選の組み合わせがちょっと厳しめだと上位勢には「一歩間違えると予選落ち」という緊張感を持って予選に臨まざるを得なくなりますし、そうでない方々にとっても、アマチュアブラケットに分離されることで比較的実力の近い選手と当たり、緊張感のある試合ができる確率が上がります。

 

 

 

 

 

 

ふむふむ。

 

アマチュアブラケットは、第1、2シードまでしか考慮せず、残りはランダムで組んでいるのでガッツリ予選結果を考慮して(1つのトーナメント表で)組むよりもその確率は高いんです。

 

 

 

なるほど。

 

少々長くなりましたが、上位勢にとってもそうでない方々にとってもメリットの多い形式になるので、予選の延長線上には全員参加のトーナメントがあるのではなく、決勝トーナメントとアマチュアブラケットを用意することにしました。

 

 

 

 

 

 

アマチュアブラケットと結果 

以下はアマチュアブラケットのトーナメント表と結果発表です。「勝者側」「敗者側」という言葉については「【ルール解説】ダブルエリミネーションについて」をご覧ください。 

 

トーナメント表 

実際に使用されたトーナメント表です。指やカーソルをあわせると動かすことができるので、全体を見てみましょう。 

 

 

結果

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ねぐ選手優勝おめでとうございます!

 

 

 

 

ねぐ選手インタビュー

優勝したねぐ選手からコメントをいただいています。

 

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試合後に握手をするヤマト選手(左)とねぐ選手(右)

 

優勝おめでとうございます。対戦相手のヤマト選手は剣士キャラクターのマルスを使用していました。マルスは攻撃と掴みの間合いが広い上に剣先でのふっ飛ばしが強力であることで知られています。

 

ねぐ選手の使用したピーチは飛び道具のカブによる翻弄や空中浮遊から繰り出される強力な空中前攻撃で名高いですが、地上での移動速度が遅いことがネックになることでも知られています。ピーチを操作してマルスと戦う上で気をつけていたことはなんでしょうか?

 

ねぐ:

対マルスで一番気をつけているのは中パーセント帯(40~80パーセントくらい)でバーストされないようにすることですね。この組み合わせは基本的にマルスが有利ですが、大きくピーチが有利な点があります。それは体力差です。

 

マルス側はそれを嫌って横スマやハーフムーンなどでピーチを早めにバーストしようとすると思うのですが、早期バーストさせようとしてくる選択肢をできるだけ喰らわないように意識しています。

 

具体的には、「バーストしそうなパーセント帯では横スマ先端の間合いでガードを大き目にする」、「マルスの前投げ斜め下変更をしっかり意識する」、「空中で運ばれている時は下変更でコンボから抜ける」などですかね。

 

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ラストの対戦、ねぐ選手が3ストック、ヤマト選手が2ストックの場面。ヤマト選手はピーチが空中浮遊から着地するタイミングを我慢強く待ち対応しかけているように思えました。加えて、画面左でマルスが崖外から復帰した直後に横スマッシュ攻撃を放つという思い切りのよさ。

 

あのような場面で試合の流れが変わることは『スマブラDX』にはしばしばあることです。そのような相手に対しねぐ選手が常に有利に立ち回ることができた心理戦上のポイントを1つ挙げるとしたら何になりますか?

 

 

ねぐ:

まず一つ言っておくと僕は心理戦がとても苦手で大会ではいつもガチガチです。ですので、心理戦上のポイントは僕が教えてほしいくらいです(笑)ただ、ヤマトさんは例外でした。

 

彼とはMasterHandやネトデラでよく対戦するのですが、対ピーチがとても苦手なことを知っていたので落ち着いて戦えたのだと思います。勝者側決勝で3-0で勝利していたのも大きなポイントですね。

 

 

グランドファイナル動画

配信されたため、今でも観戦することのできる最終決戦の動画を見てみましょう。「勝者側」から勝ち続けてきたねぐ(@NEG_ssbm)選手と、敗者側にまわりながらもグランドファイナルまでこぎつけたヤマト選手の試合です。

 

 

フリープレイ

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選手たちは、空いている対戦台を利用して、フリープレイをすることができます。通常、試合前のウォーミングアップや楽しみのために行われています。

 

ウォーミングアップの際は、自分が試合をすることになる選手の使うキャラクターを操作できる相手を見つけて対戦がなされます。楽しみのために行われる場合、プレイヤーたちは気ままに対戦相手を選び思う存分遊んでいます。

 

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フリープレイ台は、ダブルスを行うことができたり、強さに関係なく対戦相手を見つけることができ、交流の場として親しまれています。

 

「自分なんかが…」とならずに対戦したい相手に一声かけてみましょう。猛者たちも「一緒にやりましょ」とか声をかけてみましょう。ちょっとした歩み寄りがあると、みんなで楽しめます。

 

 

 

参加者のオフレポ

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ところで、CrazyHand2018に参加した選手の中には、プレイヤー目線でオフレポを残している方がいらっしゃいます。オフレポをご紹介です。他にも発見した場合、すぐに追記します。

 

ムロ(@horoumuro)さん↴ 

 

しばらくして、会場にMARINEさんの姿が。俺がこの会場にいるのは彼が原因です。コミュ障なりに頑張って声かけて色々言ってやりました。

  

上記の文章はムロさんのオフレポからの引用です。彼から色々言われましたが、記事執筆者として全てうれしい言葉でした。大阪への急なスマブラ旅行の内容とは。気になる方は「アウトドア系スマブラー」ムロのブログへ。

 

bozitomaさん

 

ハイボールまっすんが強くてベスト6まで来れました!

ハイボールとまっすんに感謝! 

 

どういうことでしょうか?気になりますね。ハイボールとまっすん、そしてスマブラについては「実況者系スマブラー」、bozitomaのオフレポを読んでみましょう。

 

 

 

まとめ

さて、CrazyHand2018シングルス編いかがでしたでしょうか。前回とは少し趣を変えて、フリープレイにも言及してみました。エンジョイ勢とよばれるプレイヤーや競技としての『スマブラDX』を始めて間もないプレイヤーにとって、アマチュアブラケットやフリープレイはとても有益な時間を提供してくれます。

 

 

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